5ちゃんねるとは?混同しやすい2ちゃんねるとの違いと削除方法ついて詳しく解説!

日本国内で代表的な匿名掲示板といえば、多くの方がまず「2ちゃんねる」を思い浮かべるでしょう。
そんな2ちゃんねるとよく似た掲示板として「5ちゃんねる」が存在します。名前が似ているだけでなく、見た目や投稿内容も非常に似通っているため、「同じものなの?」「何が違うの?」と思ってしまうかもしれません。
しかし、実際には5ちゃんねると2ちゃんねるは全く別のサイトです。

そのため、もし問題のある投稿を削除したい場合には、どちらの掲示板にその投稿が掲載されているのかを確認し、それぞれの掲示板に適切に依頼する必要があります。

本記事では、5ちゃんねるとは一体どういったものなのか、なぜ名前が変わったのか、果たして以前と何が変わったのかなどを今回ご説明いたします。

5ちゃんねるとは?

「5ちゃんねる」とは、元々「2ちゃんねる」(2ch.net)として知られる有名な電子掲示板の名称が変更され、新たなコミュニティとして2017年10月1日からスタートしたものです。この名称変更は、日本を代表するインターネット掲示板の歴史において重要な出来事であり、多くのユーザーに注目されました。
「5ちゃんねる」と「2ちゃんねる」の違いや、名称変更に至った経緯は後ほど説明いたします。

「5ちゃんねる」は、幅広いトピックに関する議論と情報共有の場として機能しています。例えば、古今東西における文化や芸術、歴史、科学から政治、経済、社会問題まで、さまざまなトピックが取り上げられており、ユーザーは自分の興味に合ったスレッドで議論を楽しむことができるのです。

趣味に関しても、アニメ、ゲーム、音楽、スポーツ、料理など、多岐にわたる分野がカバーされており、共通の趣味や興味を持つ人々が交流し合う場所としての役割も果たしています。

ただユーザーは匿名で投稿できるため、率直な意見交換が行われる一方で、たまに荒っぽい議論や荒らし、誹謗中傷といった迷惑行為も見受けられます。

5ちゃんねるはなぜ2ちゃんねるから名前を変更したのか

5ちゃんねるはなぜ2ちゃんねるから名前を変更したのか

5ちゃんねるがなぜ2ちゃんねるから名前を変えたのか。
それは2つあった2ちゃんねるの権利騒動が関係しているようです。

2ちゃんねるは、以前より現管理人であったジム・ワトキンス氏と、初代管理人であり旧2ちゃんねる(2ch.net)の設立者でもある西村博之氏(現 2ch,sc 管理人)との間において2ちゃんねるのドメインの権利をめぐり争っていましたが、2016年にWIPO(世界知的所有機関)の調停と裁定によって西村氏からの訴えは取り下げられました。

しかし、その後も西村氏とのトラブルが続き、それらの問題に対処すべく、運営権をRace Queen, Inc.からLoki Technology, Inc. に委譲し、5ちゃんねるへと変更したとジム氏側より説明がありました。

このジム氏からの説明から、法廷の結果後も権利関係のトラブルが続いたための変更と考えられます。

5ちゃんねると2ちゃんねるの違い

2ちゃんねる

(画像は2ちゃんねるより抜粋)

5ちゃんねる

5ちゃんねる

(画像は5ちゃんねるより抜粋)

この5ちゃんねるですが、2ちゃんねるとの変更点は今のところ以下の4点が大きく上げられます。

・ドメイン

2ch.net → 5ch.net

・サイト名

2ちゃんねる → 5ちゃんねる

・TOPページ画像

壺 → 数字の「5」

・運営会社

Race Queen, Inc. (フィリピン法人、代表JIM) → Loki Technology, Inc. (フィリピン法人)

5ちゃんねるといっても現時点では大きな変更はなく旧2ちゃんねると同様に使用できるようです。しかしまだ5ちゃんねるから変わって間もないことから今後もなんらかの変更がありえるため、今後の動向を見守る必要がありえます。

追加情報(2017.11.09)

西村博之氏からの発表により、2ちゃんねるの商標権は「西村博之」にあると特許庁の判断が下りました。これによってRace Queen, Inc. は2ちゃんねるという名前が使えなくなりました。しかし、ドメインの所有権そのものはジム・ワトキンス氏に依然としてあります。

つまり

・2chドメイン(2ch.net) → Race Queen, Inc.  ジム・ワトキンス氏

・2ch商標権  → 西村博之氏

という状態になっており、現在「5ちゃんねる」と「2ちゃんねる」が両立しているのはこういった背景があると思われます。ドメイン所有の判決を下した「WIPO」と「特許庁」は別組織であることから判決が別れたわけですが、西村氏としてドメインの所有も取り返そうとしていることが伺えるため、今後の動向を見守っていく必要があります。

まとめサイトへの対応変更 (2017.12.04追記)

5ちゃんねる運営は「まとめブログ運営」に対しての対応を変更したと発表した。
違反があった場合は、米国著作権改正法の一つであるDMCA(デジタルミレニアム著作権)に侵害するとして申し立て、民事・刑事による法的対応も取るとしている。5ちゃんねるがまとめサイト運営に対して定めた主なルールは以下のとおりである。

・ステルスマーケティングの禁止
・レスの捏造、改変の禁止(個人情報や卑猥な単語の伏せ字などの改変は可)
・ニュース速報(嫌儲)板のスレッドの内容をまとめた記事の掲載
・まとめ先の元スレッドのリンクを掲載すること

これにより仮に侵害したまとめブログサイトはDMCA侵害したと申し立てられる。検索エンジンであるGoogleはDMCA侵害があるコンテンツに対して、著しく検索順位を落とす措置が取られる可能性があるため、まとめサイト側としては運営に大きく関わる問題だ。しかし逆を言えば、これらのルールさえ守っていれば、5ちゃんねる側はまとめサイトへの「転載」を許可したといえる。また、5ちゃんねるの書き込みの著作権は運営会社としているものの、その内容についてはあくまで投稿した人が負うというスタンスになっている。

「引用」であるなら自由に行うことがほとんどが「転載」となっているまとめブログにおいて、このルールは遵守する必要がでてきたようだ。

5ちゃんねるのへの削除申請について

5ちゃんねるの削除申請についても現状では大きくガイドラインに変わりはないようです。しかし削除申請先が新たにmeiyokison@5ch.net へと変更となっています。また裁判所からの削除に関しての仮処分決定などへの対応は今後、Loki Technology Inc.が対応することとなります。削除に関して詳しく知りたい方は現5ちゃんねるの削除ガイドラインと当サイトの「2ちゃんねるの書き込みを削除するために知っておきたい5つのポイント」をぜひご一読ください。

5ちゃんねるのまとめ

まとめ

・5ちゃんねるの変更はジム氏と西村氏の権利闘争の結果

・5ちゃんねるへの変更内容はタイトルやドメインなど以外は大きく変わりなし。

・5ちゃんねるの運営に関しては今後Loki Technology, Inc. が行っていく。

5ちゃんねるは今の段階ではドメインや運営会社が変わった事以外は大きな変わりはありません。しかし旧2ちゃんねる同様、今後様々な書き込みが予想されることから絶えず監視していく必要があります。もし5ちゃんねるの書き込みでお困りの際は風評被害対策ラボまで一度ご相談ください。