レピュテーションSEOで組織を守る4つのポイント

レピュテーションSEO

「レピュテーションSEO」という言葉をご存知ですか?

一口に“ネット”といっても掲示板やSNS、ブログなど、発信する方法はさまざまです。
しかし、発信方法が増えたことによって、中には誹謗中傷や嘘の情報が拡散され、結果的に炎上してしまうといったことも少なくありません。

さらに、こうした情報が広がることで検索結果にも影響を与え、ネガティブイメージだけが独り歩きしてしまうこともあります。
これは企業や団体組織に限らず、個人に対しても実際に起こっています。

そのようなネガティブイメージを払拭するために必要な対策が、レピュテーションSEOです。
このレピュテーションSEOについて、今回はひも解いていきます。

レピュテーションSEOとは

まず、「レピュテーション」という単語についてですが、英語の綴りはreputationで和訳は評判・世評・噂・風評といった意味になります。
レピュテーションSEOは、根拠のない悪い噂や誹謗中傷を検索画面の上位に表示させないようにする対策のことです。
いわば、評判を管理することをさします。
つまり、風評被害を受けないようにすることが「レピュテーションSEO」なのです。

ポジティブイメージにつながる内容を盛り込んだサイトや口コミ、投稿などをすることで、ネガティブイメージの強い内容が入っているコンテンツの順位を下げ、払拭します。

その方法はさまざまで、ソーシャルメディアを立ち上げたり、サイトを立ち上げたりして策を講じていきます。

ネット上には終始監視してくれる人も、取り締まってくれる機関もありません。
あらぬ誤解を招かないためにも、常に意識しておく必要があります。

何も対策をせずに放置しておくと、あることないことを書かれて会社のホームページすら一番に表示されなくなってしまう可能性も十分にあるのです。

誹謗中傷や嘘情報が引き起こす問題点

誹謗中傷や嘘情報が引き起こす問題点は多岐に渡ります。
以下はその主な要因です。

  1. 信頼性の低下
    誹謗中傷や嘘の情報が広まると、関係者や対象者に対する信頼性が低下します。これは企業・組織・個全にとって重大な問題であり、信頼を失うことで顧客や支持者が離れる可能性が高まります。
  2. 悪影響の拡大
    虚偽の情報が広まると、その影響範囲が急速に広がります。これが原因で炎上や広範なネガティブな議論が発生し、その結果関連する企業や個人の評判が一気に損なわれることがあるのです。
  3. 影響力の濫用
    誹謗中傷や嘘の情報は、悪意を持った個人や競合他社によって濫用されることがあります。競争の激しい業界ではこれがビジネスにとって深刻な問題となり得ます。
  4. 法的な問題
    偽の情報はしばしば法的な問題を引き起こします。名誉棄損や中傷に対する法的措置が取られることがあり、これが継続的な法的争いやコストを生むことがあります。
  5. 検索結果への影響
    虚偽の情報がオンライン上に広まると、それが検索結果にも影響を与えます。検索エンジンのアルゴリズムは広く話題になった情報を重視する傾向があり、ネガティブな情報が上位に表示されることがあるのです。

レピュテーションSEOの重要性

「人の噂も七十五日」といいますが、ネットの世界ではそうはいきません。
ネット上に書かれたものは、根強く残ってしまうものです。
また、悪い事柄ほど人の記憶には残りやすいといわれています。

試しに、お勤めの会社名を入力して検索してみてください。
会社の公式ホームページが最初に出てきていますか?
一番に公式ホームページがあったとして、検索結果に口コミサイトはありませんか?

もしあったら、そのサイトを開いてみてください。
そこにあなたの会社にとってネガティブな内容の書き込みがたくさんあったら、それを見た人たちはどう感じるでしょうか?

しかし、このような状態でも正しい情報を投入するタイミング次第でイメージを変えることができます。
仮に炎上してしまったとしても、そのタイミングさえ間違わなければ早い段階で鎮火することもできるでしょう。
さらに、場合によってはポジティブイメージに上書きすることができるかもしれません。

プロモーションSEOとの違い

プロモーションSEOとは、特定のキーワードで検索されたときに上位に表示されるようにすることです。
一方、レピュテーションSEOは正しい情報を入れることで企業などの評価が上がるようにすることを指します。

同じようなことに思えるかもしれませんが、実は全くの別物です。

プロモーションとは、そもそも消費者の購買意欲を促進するためのもの。
つまり、新しい情報を良いコンテンツに落とし込み、提供・発信していくものなのです。
例えば、「ヨガインストラクター 新卒」と検索した時に求人情報や体験談などのコンテンツが表示されるようにします。

レピュテーションは先ほども説明した通り、正しい情報を投下することでネガティブなものの検索順位を下げ、イメージアップを図ることを目的としています。
「○○株式会社」などの指名検索をしたときや、「○○株式会社 評判」などと検索された場合が対象になります。

似て非なるものですが、狙ったキーワードでコンテンツをつくり、上位を狙うといった点では共通しています。

レピュテーションSEOを実際に行うには

ここまで、レピュテーションSEOの概要を簡単に説明してきました。
では、実際にはどのように対策すればいいのでしょうか。

まずは現状の把握です。
ネガティブイメージを植え付けているコンテンツにどのような内容が書かれているのか、情報を集めてまとめてみましょう。

次に、課題をあげます。
ターゲットとなるコンテンツから、どのようなキーワードが使われているのかといったことを洗い出します。
そして、どういった内容でイメージ向上を図るのかといった方向性も決めていくことが大切です。

狙うキーワードや方向性が定まったら、コンテンツに落とし込んでいきます。
この時、コンテンツ内に必ず狙ったキーワードを入れることと、検索したユーザーの検索意図を捉え、コンテンツに反映することが重要です。
いくら内容が良くても、キーワードが入っていないものや、ユーザーの検索意図に沿っていなければ上位表示は難しいでしょう。

コンテンツが出来上がったら、ネット上に公開します。
公開後は、検索順位の推移を日々追っていきます。
検索順位は変動するものです。
ネガティブイメージばかりのコンテンツが下がったといって、喜んではいけません。
次の日には押し下げたはずのコンテンツの順位が元に戻ってしまった、ということはよくあることなのです。

そのために、ターゲットにするキーワードの増加や、新たな検索ニーズを捉えて加筆修正をし、内容をもっと濃いものにして再度押し下げることに注力します。

これだけのことを自社で行うとなると、相当な時間と労力を要します。
しかし、そうした余裕がある企業や個人が少ないことも事実です。

このような背景があり、レピュテーションSEOを専門に行う企業が出てくるようになりました。
レピュテーションSEO対策専門企業は、現状把握から監視、コンテンツの編集まですべて行ってくれます。
また、その結果を定期的に報告し、改善点や提案も行います。

レピュテーションSEOについてのまとめ

さまざまな情報が広がるネットの世界には、必ずしも正しい情報ばかりがあるとは限りません。
ネガティブイメージを植え付けてしまうような、誤った情報でも検索順位の上位に表示されてしまうことがあります。

ネット上の評判は、もはや個人や企業の評価を表すものになってきました。
いわば看板のようなものです。

どの情報を選択するかは検索した人に委ねられますが、それぞれのイメージは検索される側が対策をすることでプラスにもマイナスにもなります。

今は問題がなくてもネガティブな情報を流された時の対策をお考えでしたり、すでにお困りの場合など、風評被害対策ラボへお気軽にご相談ください。

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