ライトハウス(旧カイシャの評判)の口コミ削除方法は?嘘の評判を書き込まれた時どうするか

転職というと、以前は職場環境が嫌だから別の会社への就職を考えるといったネガティブな意味合いが多かったのですが、現在はキャリアのステップアップのためといったポジティブな理由で選ぶ方が増えてきました。
転職へのハードルが下がっている現在では、実際に勤務していた人・現在勤務している人による口コミ投稿が掲載されている企業情報サイトを利用する人が増えています。

一方でこういった企業情報サイトへ口コミは匿名でおこなわれるため、事実とは異なる悪い口コミが投稿されるなどの風評被害もまた増加しており、企業の経営者の頭を悩ませています。

そこで前回ご紹介したオープンワーク(OpenWork)に続き、今回は第二弾としてライトハウス(旧カイシャの評判)の口コミ削除方法についてお話しいたします。

ライトハウスはどんな転職サイト?

ライトハウスはエン・ジャパン株式会社が運営する企業情報サイト。
以前は「カイシャの評判」という名称でしたが、2020年6月に現在の名称に変更されています。

ライトハウスは現在、社員・元社員による口コミが2,000万件以上掲載されており、転職活動中の方だけでなく就職活動・新卒の学生など多くのユーザーに利用されている日本最大級の企業口コミのプラットフォームです。
口コミや年収・給与について記載されている他、回答をもとにした総合評価を現したグラフが表示されており、就職活動を行う際の目安として参考にする人も多いでしょう。

ライトハウスの悪質な口コミを放置するとどうなる?

ライトハウスはメインの口コミ投稿が社員や元社員によりおこなわれているため、口コミはリアルで信憑性が高く参考にする方は多いでしょう。
その一方で、それを逆手に取り企業の評判を下げるような悪質な口コミ投稿も多くみられます。

このような悪質な口コミは、放置すると就職控えにつながるなど採用活動に大きな影響が出るリスクがある他、企業の売り上げ低下など様々な不利益を招く恐れがあるため早めに対処した方が良いでしょう。

ライトハウスに投稿された口コミは削除できる?投稿のガイドラインを確認

ライトハウスに投稿された口コミは、口コミ投稿のガイドラインに違反していると判断された場合は削除されることがあるようです。

口コミ投稿の条件は、実体験に基づいた口コミ投稿、特定個人や企業の誹謗中傷の禁止など様々なものが設定されていますが、ガイドラインでは特に以下の5つの行為について禁止されています。

  • 投稿者情報を偽って投稿すること
  • 他者の投稿や他サービスから転用すること
  • 過度な誤字脱字、ひらがなを多用した内容で投稿すること
  • 記号ばかりなど意味の不明な投稿
  • その他、事務局が不適切と判断した行為

引用:会社の評判・口コミ ライトハウス|口コミ投稿ガイドライン

上記の5つに反した場合はライトハウス側が口コミ削除をおこない、しかるべき処置をおこなう場合があるとの記載があります。

ライトハウスの口コミを削除する方法

ライトハウスに投稿された口コミを削除したい場合は、以下の2つの方法があります。

  1. ライトハウスの該当口コミから報告する
  2.  ライトハウスに書面で削除依頼する

それぞれ詳しく解説していきます。

ちなみにライトハウスの口コミを閲覧・報告する場合は会員登録が必要となりますので、未登録の場合は先に会員登録をすませておきましょう。

1.ライトハウスの該当口コミから報告する

下記の画像のように該当口コミの右下に表示されている「報告する」というボタンをクリックします。

このボタンをクリックすると以下のような報告フォームが開きます。

「報告の概要」から当てはまるものを選び、「報告の詳細」に該当のURL(通常はフォームを開くと記載される)と共に理由を記載し送信しましょう。

ただし、報告したからといって必ず削除されるわけではありません。
あくまでライトハウス側で不適切だと判断した場合のみ削除されることを理解しておきましょう。

2.ライトハウスに書面で削除依頼する

ライトハウスの利用規約では、以下の規定が定められています。

4. 前項の定めに該当するか否かを問わず、当社は、送信情報の関係者から、正当な権利に基づく主張・クレーム等を受けた場合、送信情報の投稿者に対する連絡の実施その他のプロバイダ責任制限法等の関係法令に基づいた対応を行なう場合があります。当社は、当該対応について一切責任を負わず、また、上記判断に関する理由を開示する義務は負いません。

引用:会社の評判・口コミ ライトハウス |利用規約

この規定が存在していることにより、口コミの報告で削除できなかった口コミに関して以下の方法で削除できる場合もあります。

  1. 侵害情報の通知書兼送信防止措置依頼書の送付
  2. 仮処分申し立て

1.侵害情報の通知書兼送信防止措置依頼書の送付

一つ目は、プロバイダ責任制限法ガイドライン等検討協議会により作成された「侵害情報の通知書兼送信防止措置依頼書」を送付する方法です。

書面には、

  • 口コミが掲載されている場所
  • 口コミの内容
  • 侵害されたとされる権利
  • 権利が侵害されたと考える理由

について記載します。

特に重要とされるのは、権利が侵害されたと考える理由です。
ここの理由が弱いと判断されると、削除に応じてもらえません。

また、ライトハウスへの口コミ削除を成功させるには、権利侵害を示す資料を侵害情報の通知書兼送信防止措置依頼書と共に送付する必要があります。
そして用意した書類は、ライトハウスの運営元であるエン・ジャパン株式会社へ送付しましょう。

とはいえ、書面への記載に不安がある場合やどのような資料を送ったら良いかわからない場合は、お金はかかりますが弁護士にお願いするのが解決の近道です。

2.仮処分申し立て

侵害情報の通知書兼送信防止措置依頼書を送付しても口コミ削除に至らなかった場合は、最終手段として仮処分の申し立てをおこなうことで削除してもらえる場合があります。

仮処分の申し立てとは、他人とトラブルが起きた場合など緊急性が高い事案について裁判所に暫定的な決定を求める民事保全手続の一種。
たとえば、裁判が終わるのを待っていては原告側に不利益が出るような可能性がある事柄について、権利の保全のため原告側から申し立てをおこなうことによって民事保全法に基づき裁判所が暫定措置を認める処分のことを指します。
(例:裁判が終わるのを待っている間に所有する不動産を売られてしまうなど)

仮処分の申し立ては申し立て先が裁判所であり書類の作成が複雑なため、最初から削除請求に精通した弁護士に任せてしまうのが良いでしょう。

まとめ

本日はライトハウスの口コミの削除方法について解説しました。
ライトハウスのような利用者の多い大手企業情報系サイトに掲載された悪質な口コミを放置していると、瞬く間に情報が拡散され、採用活動や企業全体の不利益につながる恐れがあります。
そのため、定期的に巡回し、悪質な書き込みを発見したら速やかに対策をおこないましょう。

風評被害対策ラボでは、このような悪質なコメントの書き込みによる風評被害をはじめ、ネット上のお困りごとに対するアドバイスをおこなっております。
また、逆SEO対策についてのご相談もお受けしておりますので、お気軽にお問合せください。